「あなたはほかの誰ともとりかえがきかない」

実はこれ、先日参加した憲法カフェで聞いたお話の中の言葉です。
タイトルはなんと「私の一票 大きな12条」。

憲法の中でも12条と13条についてのお話で。

13条の原文はこうです。

『すべて国民は、個人として尊重される。
生命、自由および幸福追求に対する国民の権利については、
公共の福祉に反しない限り、立法その他の国政の上で、最大の尊重を必要とする。』

やっぱり少し難しいなって思いますよね。
それを憲法カフェの中で先生の水野スウさんとお嬢さんのマイさんが
こんな優しい言葉にして伝えてくださったんです。

「わたしは ほかの誰ともとりかえがきかない
 わたしは しあわせを追い求めていい
 わたしは わたしを大切と思っていい
 あなたも あなたを大切と思っていい
 その大切さは 行ったり来たり
 でないと 平和は成り立たない」

すごい!と感動しました。
そして、その上でね、しあわせを追求する権利のためには、たえることのない、
「不断の努力」が必要なんだよって12条を紹介されたんです。

水野スウさんとマイさんの素敵なところは、
こんなことも知らなかったのっ!って上から目線にならないところ。

不断の努力も、自分にできることでいいんですよって。
デモに行ってみたけど、「戦争反対!」とは言えても
「アベはやめろ!」は言えないなって感じたら、
その違和感を大切にして、そこは口をパクパクいってるフリでもいいんですよって。

やさしいなあって思いました。
人は自分が正しいと思うことは、つい人にも、「やりなよ! いいことだから!」
ってつい言ってしまうものですよね。
水野さん親子みたいなやさしさは人の弱さを知っている人のやさしさなんだなあ。

憲法の話に戻ります。
自民党はこの憲法を変えようとしているんですっ。

個人 ➡︎  に
公共の福祉 ➡︎ 公益及び公の秩序 に!

これはつまり、個人より全体の方が大事だ!
福祉よりも、クニの利益のために働く国民のみ、幸福を追求していい、と。

という。なんと恐ろしい。(ここ以外にもたくさん変えようとしてます)

自民党は、我々のように、毎日泣いているだけで十分な利益を叩き出せない人間は
国家のお荷物として切り捨てたいと思ってるんです。

しあわせになりたいと思うことさえ許されないってことです。
ひどいと思いませんか。

こんな風に弱者がさらに生きにくい世界にさせることなんてできません。
そのために私たちができるささやかな、けれど強力な一歩が投票です。
憲法は権力者を縛るために作られた、私たちのものです。

投票なんかで世の中変わらない、とスネてる場合ではありません。
私たちが投票しないと、世の中が権力者に都合のいいように変えられてしまうんです。

やさしい人が、弱い人が生きられる世の中を「私の一票」で守りましょう。

かたいお話になってしまいましたが、
憲法カフェは本当にやさしい、心がふんわりリラックスできる場所でした。
自然な材料を使ったシフォンケーキや果物が美味しくて。
勉強じゃなくても、またぜひ行きたいです。

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